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椎名林檎/幸福論

音楽

椎名林檎の「幸福論」という曲を聴いたことありますか?

私の妄想ではあったのですが、プロポーズにこの歌詞をそのまま読んでもらってもいいくらい心にどストライクな歌詞です。
いや、ほんとに!つまり、椎名林檎にプロポーズされたらついていっちゃうかも…という話し?笑


「そしてあたしは君の強さも隠しがちな弱さも汲んで時の流れと空の色に何も望みはしない様に素顔で泣いて笑う君にエナジイを燃やすだけなのです」

「あたしは君の強さも隠しがちな弱さも汲んで…」
の言葉にまず心をもっていかれました。この曲も学生のころに出会ったけど、こんな素敵な歌詞をかく人がいるんだ!と衝撃をうけた曲の一つです。
考えると…当時そういうふうに言ってもらいたかったのでしょうね。誰かに。自分で言い聞かせるのには自分自身が未熟で、かといって他の誰かに言ってほしいと当然頼めるわけでもないし、そもそも、そんなことを考えてるのは無意識の世界で意識化していたわけでもなかったと思います。

だから、「求めていたのはこれ!」みたいな衝撃と何度も聴きたくなる中毒性を感じました。
何度も聴いて「弱い自分もOK」と一種の自己受容をしていたのではないかと思います。
私は長女として生まれましたが、甘やかされて育ったところもあったけど、道徳的に良い人間として生活しなきゃというへんな期待も勝手に背負っていたところもあって、特に学校生活では「嫌われないように」頑張っていました。本当は自然体で生きたかったのかもしれないですね。

そんな生活だったので
「時の流れと空の色に何も望みはしない様に 素顔で泣いて笑う君にエナジイを燃やすだけなのです」
というところも、じ~んときていました。「あぁ、時が流れるように、空が空のままでいいように、私も泣いたり、笑ったりしていいんだなぁ」と無意識に思っていたのでしょう。椎名林檎の「幸福論」という曲で「自分は自分のままでいいんだ」と励ましていたんですね。本当にこの曲に出会えてよかったなぁ。

最後のサビ部分
「時の流れと空の色に 何も望みはしない様に 素顔で泣いて笑う君のそのままを愛している故に あたしは君のメロディーやその哲学や言葉 全てを守り通します 君が其処に生きているという真実だけで幸福なのです」

ここは、もう「愛している」っていってるし、「其処に生きているという真実だけで幸福」っていってるし、もう…心満たされないわけないですよね!
ストレートに「あなたの存在そのものをそのまま愛している」と伝えられて嬉しさマックスというところです。それを求めていたなら、なおさら、この曲を生きるエネルギーにしていたわけですね。

「あたしは君のメロディーやその哲学や言葉 全てを守り通します」
ってところも、互いの価値観の尊重というものを感じ取れると思います。あなたのメロディーや哲学、言葉…といった価値観を尊重して、受け入れるよっていうね。
相手の価値観を、そのまんま、それを自分が生きなきゃいけないということではないと思うんです。「あなたの価値観を否定はしないよ。大切にします。」って意味だと思うんですよね。
そこがまたいいよね。
価値観を押しつけあわず、尊重する。その具合がいい。

こういうことを言葉にして伝えている、この歌は人生を支えてくれた歌の一つ。

辛い時間が多かった10代のころにこの歌に出会えた私は幸せです。
今でも聴けば感謝があふれる歌。ありがとう。

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